コンサルタントコラム
Voice 31 役職者の責任と転職
弊社の人材紹介部門では、幹部層の採用をお手伝いさせて頂いています。その結果、普段お会いするのは40歳前後からそれ以上の世代の方々が多くなります。
先日、40代前半の部門長の方からご自身の転職の相談を受けました。
細かくは省きますが、このまま転職活動をしても「部門長としては無責任、努力不足」と受け取られそうな状況でしたので、現職に留まる事をお勧めしました。
役職者には「役職者としての責任」がありますが、初めて役職者になった方など、実感していない場合があるように感じます。
外部環境の変化や、社内環境の未整備、経営者との方針の違いなど結果を出しきれない要素は色々ありますが、「その中でもここまでやり切った」という「次の会社への手土産」となる何かが無い場合の転職はお勧めではありません。
悪い諸事情により困っている「問題企業」は、見て見ぬふりをして内定を出したりしますが、そのような会社では結果として、長続きしない可能性が高いです。
問題企業以外は「役職者の責任」には当然のようにシビアです。
転職マーケットが賑やかなので、色んな声が入ってきますが、役職者の方は自分自身が今動くべきかどうか、上記の観点からもお考え頂けると長い目で見た時に良い判断になるかと思います。