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コンサルタントコラム

Voice 49 「思いやり=仁」仁の心が人を育てる

新しい年を迎える際に誰しもが昨年を振り返り今年をどの様な一年にするか、思いを新たにすることと思います。

我が家にとっては二人姉妹の妹(次女)が年初に結婚し秋には出産を迎え3人目の孫が誕生するという、とてもメモリアルな一年でした。

子供の時から習い事は何一つものにならず、勉強も得意とは言えず、それでも姉の後姿を追うことを認め、一通りの習い事や塾にも通わせ、親の責任と思い学費を投入しました。

甘えん坊で人一倍母親のお世話になり続けた26年間でしたが、平成元年生まれの彼女も人の母になり、今では早朝から夫のお弁当を作り、夜寝付かない子供に授乳やらオムツの交換やら文句も言わず面倒を見、加えてキッズダンスの先生として、教え子たちの師匠としての立場を着々と築きあげています。

こんな姿を見るにつけ、やはり人は誰と出会い思いやることに目覚めたときにこそ育っていくのだと気付かされます。

家内に言わせれば「そんな当然のことに今頃気付いたのか?」との手厳しいコメント。

まあ子育ては家内に任せっきりで仕事にだけ没頭していればよかった環境を提供してくれていたのも彼女であることは事実。(まあ今更反省する気もないですが)

さて昨今の転職業界、転職希望者も求人企業もネットによる登録や条件検索が当たり前の世界になっています。さらに新規事業の立ち上げに関わる際、特に私が感じることなのですが、Google検索でかなりのことを苦も無く調べられる功罪が故なのでしょうか?大したリアルな声も拾わず、もっともらしい企画書まがいの何と多いことか。

相手の顔と人柄もわからず、諸条件も機会マッチング主体で人生の多くを費やす仕事選びをして本当に満足なのでしょうか?その人(経営者・会社・転職希望者)を思いおせっかいなほどこの人に関わろうと知恵を絞るエージェントだからこそ信頼されるのではないでしょうか?

顧客の本当の苦悩やこれからの世の中に数多く生み出される「困りごと」に心から応えたいと思うからこそ、その人が考えた新規事業は生命力を持ち、世の中の支持という正しい追い風に助けていただけるのではないでしょうか?

世の中のワークスタイルはIT技術の進化により革新的に変化しつつある様に感じます。一方で「人が人を信じ・繋がることの根源」はひとえにこの仁の心を自分自身が持ち続けられるか?この一点にかかっているように思います。

貴方は誰を思い、誰と関わり、自分の仁の心を練っていきますか。

取締役 エグゼクティブコンサルタント
片原 和明