コンサルタントコラム
Voice 77 60代のキャリア
先月60歳になりました、還暦です。
取締役の任期が満了しましたので、これを期に会社にわがままを聞いていただきその任を降りました。今月から1人のコンサルタントとして再度プレーヤーに徹することにしました。
良く同世代の方からキャリア相談を受けます。「55歳で役職定年になる」「60歳で再雇用制度を利用するか転職するか迷っている。」等々。
私はその方々に伺います。「で、何をしたいですか?」
皆さん一様に「後進に経験を伝えたい。」「まだまだマネジメントポジションで後輩を育てたい。」と仰います。
私は言います。「そのようなニーズは一握りの上場企業の役員経験者や突出した技術者以外はないと思いますよ。」と。だから世の中そういう制度になっていないのです。
だってそもそも自分たちはそうやって30~40代に育成されましたか?自立した先輩方の背中を見て、優秀な後輩に突き上げられ、思い悩み自ら成長して育ちませんでしたか?
そうなんです。優秀な40代は自ら気づき成長するから古い教育は不要なのです。逆を言うと40歳になっても他人から教えられないと育たない人は遅いのです。
この令和の時代に飲み会以外で昭和のバブルの話は不要なのです。(笑)
ご同輩の皆さん、せっかく長年培った専門性をもっともっと磨きましょう。
営業の人は営業、経理の人は経理を極めましょう。
私はこれからもキャリアコンサルタントとして「無名だけど力のある転職者」を「無名だけど可能性のある企業」に紹介し、より多くのご縁をつくり、後輩たちに背中を見せてゆきたいと思います。