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コンサルタントコラム

Voice 97 価値提供できるビジネスパーソンであり続けるために

2021年4月に「改正高年齢者雇用安定法」が施行され、70歳までの就業確保措置が企業の努力義務となりました。

今後、その努力義務の年齢も引き上げられ、またその先に、議論しているとも言われる「75歳定年」となる日がくるかもしれません。

「人生100年、75歳定年」と聞いて、皆さんはどのように感じるでしょうか?
本来、切り離すべきではないのですが、今回はシンプルに「75歳定年」にフォーカスして、考えてみたいと思います。

「75歳定年」いかがでしょうか。

例えば、
① 75歳まで働けることができる!: 嬉しい
② 75歳まで働かなければいけないのか: そんなに働きたくない
③ 75歳まで自分は働けるのか: 気力・体力が持つのか不安
などが頭に浮かぶでしょうか。

私は数年前に「75歳定年」という言葉に触れたとき、これらの考えが頭に浮かびましたが、その全てを打ち消すように直後に出てきたのは、「その前に、75歳になっても(ビジネスで)価値提供できる自分でいられるのか?」という自分への問いでした。

それから、その問いに対する他の方々の考えや具体的な行動を知りたく、意見交換の機会を増やしました。

結果、大きく、以下の3つに分けることができ、
① 何もしない/考えない
② 現在の仕事にこれまで以上に注力する : それが未来に繋がる
③ 新たな経験/知見を得る

具体的には、
・ 何もしていない、考えていない
・ 自分のキャリアを棚卸し、求められ、価値を提供し続ける人物像を検討する
・ 今、目の前の業務に全力で向き合う
・ 専門分野をさらに深堀りする
・ 現職で 職位を上げ、経営陣としての経験を積む方法を考え、行動する
・ 現職で違う役割を担いたい旨、社内異動希望を出す
・ リスキルのための時間を確保する
・ 複数の副業を検討~実施する
・ 副業ができるように会社と交渉する
・ これまでと違う環境に飛び込む(転職する)
・ 雇用形態を変更し、副業に取り組む
・ 副業の依頼は断らず、 未来に向けた投資と考え無報酬で協力する

等々の話をお聞きかせいただき、私自身とても参考になりました。

Voice 97 価値提供できるビジネスパーソンであり続けるために

AIをはじめとするテクノロジーの一層の進化に加え、ビジネス環境/社会構造/雇用環境/価値観/個人と会社の関係等の変化の含め、これまで以上に先の見えない(想像しにくい)時代。自分のキャリアは自分で切り拓くしかない。考える・思うだけではなく、行動する。

ここまでこの文章を読んでいただいた皆さんが、今後も充実した人生を送り続けるための何等かのヒントになれば嬉しく思います。

※ キャリアの話は、一人で考えるよりも、対話形式の方が思考を深めることができますので、キャリア相談をご希望の経営幹部の方は、お気軽にお声かけください。

シニアコンサルタント
抜田 誠司