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TOP ライブラリー クライアントインタビュー エグゼクティブインタビュー 株式会社オープンストリーム 取締役ソリューション本部本部長 吉原 和彦 氏

エグゼクティブインタビュー

株式会社オープンストリーム 取締役ソリューション本部本部長 吉原 和彦 氏

「情報技術と社員力でお客様を成功に導く」を企業理念に、2000年に創業した株式会社オープンストリーム(https://www.opst.co.jp/)。
同社で取締役ソリューション本部本部長を務める吉原和彦氏にお話をお伺いしました。

取締役ソリューション本部本部長 吉原 和彦 氏

株式会社オープンストリーム

取締役ソリューション本部本部長 吉原 和彦 氏

昭和46年9月15日生
平成3年4月 ヴァルテック株式会社入社(現 SCSK株式会社)
平成12年10月 アズニューシステムズ株式会社入社
平成15年7月 当社入社 営業マネージャー
平成20年4月 同社営業本部本部長
平成20年10月 株式会社OSプロスタッフィング取締役
平成22年4月 同社ソリューション本部本部長
平成23年6月 同社取締役ソリューション本部本部長(現任)

小黒 力也

インターウォーズ株式会社

インタビュアー 小黒 力也

理系大学院修了後、国内系シンクタンクに入社し、金融機関向けのシステム開発に従事。ヘッドハンティング業界に転じ、IT部門のマネージャを経て、現職。

小黒 力也(以下、小黒今までのご経歴を簡単に教えて頂けますでしょうか。

吉原 和彦 氏(以下、吉原):私はオープンストリームが3社目になりますが、最初は商社系のSIerに、エンジニアとして入社しました。
当時はCOBOLやVBを用いたプログラミングやネットワークシステムの構築、運用するエンジニアをしていました。
エンジニアとしてお客様と接点を持てることはとても楽しかったのですが、これから先、自分の強みをどこに持っていくかを考えた時に、技術の分かる営業というカテゴリーであれば、エンジニア経験の強みを生かしつつ、私自身が更に成長できるのではないかと考え、思い切って会社も職種も変えることにしたんです。

吉原 和彦 氏

今では、社員の皆から「吉原さんがエンジニアだったとは信じられない」と言われてしまいますが(笑)

小黒:オープンストリームさんとはどの様なきっかけで出会ったのですか?

吉原2社目に、10人規模のベンチャー企業に転職したのですが、その時の営業活動で知り合った様々な人達の中に、オープンストリームの営業の方がいました。当時はJavaに強い尖った非常に面白い会社というイメージでしたが、色々と情報交換をしていく中で、私自身もオープンストリームに興味を持ち、この会社で営業が出来たら面白いのではないかと考え、参画しました。

小黒:現在、吉原さんは取締役 ソリューション本部 本部長でいらっしゃいますが、お仕事内容を教えて下さい。

吉原ソリューション本部は、プロジェクトマネージャー/リーダーと営業を取りまとめている組織です。簡単に説明すると、「仕事の発掘」→「提案」→「受注」→「プロジェクトマネジメント」を一貫して行っています。私は、その責任者ですので、全社の売上/利益責任を持っていることになりますね。それに加えて、次期ビジネスに向けた新技術推進も行っています。

小黒:御社の現在の事業内容を教えて頂けますでしょうか?

吉原当社の事業内容は、WEBとモバイルアーキテクチャに基づくシステムインテグレーションをしています。具体的には、所謂一般企業様向けのシステム開発では、「スマートデバイスとクラウドサービスを使って営業部門の業務効率を上げるシステム」の構築、ネットサービス企業様向けのシステム開発では、「電子コンテンツを販売するネットストアのプラットフォーム開発」や「動画配信サービスシステム」等を作っています。特に最近では、「スマートデバイスを絡めたシステム開発」が急増しています。

吉原 和彦 氏

ただ、皆には、システム開発はあくまでも手段であり、システム開発を通じてお客様のビジネスに、どう貢献・支援できるのかという点を意識して仕事をして欲しい、と伝えています。

小黒:設立後数年の時期と今現在をご存知の吉原さんからすると、会社はどのように変わってきていると感じられますか?

吉原非常に「質」が高まったと思います。
私がオープンストリームに入社したタイミングは設立3年目だったのですが、当時は勢いだけで仕事をしている印象でした。その後、お客様をSIer様からエンドユーザー様へ、開発形態をお客様先常駐開発から自社開発する受託開発へとシフトしました。また、内部統制の仕組みを導入し、健全かつ有効・効率的に運営できるようになりました。質の転換は簡単なことではありませんので、一人一人の意識が質の向上につながっているのだと思います。

小黒:御社は他社向けのシステム開発以外にも、技術教育やソーシャルゲームの開発、モバイル向けのASPサービスなど広くサービスを展開していらっしゃいます。まずは技術教育についてお聞かせ下さい。

吉原創業以来、技術教育に力を入れてきましたが、当社の技術教育の目標は「研修を終えた一人一人が、仕事の意味を理解してやり遂げること」で、それに必要なスキル、マインド、ナレッジを身につけてもらいます。具体的には、ハンズオン課題と小テストを繰り返し、習得状況を的確に把握することを徹底することにより実現しています。

小黒:具体的にはどのような企業様のどのようなレイヤーの方々への教育サービスを提供されているのですか?

吉原ユーザー企業様、ユーザー企業の情報システム子会社様、大手SIer様、そして当社パートナー会社様など幅広く技術教育を提供しています。
新入社員研修に関するリクエストが多いのですが、最近では内製化の動きが非常に大きくなっていますので、運用技術者を開発技術者にキャリアチェンジさせたい、という企業様のニーズにも対応できるカリキュラムを用意しております。

吉原 和彦 氏

小黒:御社の教育サービスの結果、成果がとても良いというお話をよく耳にします。

吉原ありがとうございます!ハンズオン課題と小テストを繰り返し、一人一人の習得状況を把握しながら研修をしています。万が一、習得レベルの遅い受講者様がいる場合は、個別にフォローアップ研修などを実施します。内容は易しいものではありませんが、多くのお客様からご満足いただき、リピートオーダーをいただいています。我々も研修後に受講者様がご活躍されている話を聞くと嬉しく思いますので、引き続き、成果には拘っていきたいと思っています。

小黒:ASPやゲームの開発のサービスは、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?

吉原元々当社はネットサービス系のお客様のシステムを手掛ける事が多かったので、エンジニアから自社サービスを作ってみたいという声がありました。会社としても幾つかサービスを持つ事で、お客様の気持ちが分かるという面もあり始めることにしました。想定より利益が上がらずサービスを停止したものもありますが、それも良い経験と思っています。

小黒:社員の方が発案して、「これをやっていこう!」というようなスタートやきっかけも多いのですか?

吉原そうですね。社員の声がきっかけでサービスが作られていく事もありますし、社員が率先して勉強会なども良く開催しています。社員旅行も毎年実施していますが、これも社員からの声でスタートしました。

小黒:社員の方々の性格やタイプを教えてください。

吉原体育会系でもないですし、研究肌という訳でもないような、偏りのない感じがします。お客様からは良く、「技術力が高いのに非常に話がしやすいタイプのエンジニア集団だね」というお言葉をいただきます。

小黒:御社はグループ会社もいくつかありますが、グループ会社間での連携や転籍などはあるのでしょうか?

吉原グループ内での連携は、活発になってきています。
実際、豆蔵社やネクストスケープ社と共同提案し、協力してプロジェクトを進めるケースも増えてきました。今後は他のグループ会社と連携するケースもでてくると思います。各社の強みを活かした連携により、提供するサービスの幅を拡げ、結果としてお客様の満足につながればよいと思っています。
転籍については、オープンストリームではありませんが他のグループ会社間ではありますね。今後は、グループ間での人材交流がもっと活発化すると思いますので、皆のキャリアパスの幅も拡がっていくのは良いことだと思います。

吉原 和彦 氏

小黒:最近、新宿に移転をされましたね。

吉原はい。以前のオフィスは3フロアに分かれていたのですが、請負開発が増え、開発スペースが不足したこと、非効率だったことがあり、オフィス移転を検討したのですが、どうせ移転するのであれば、グループ会社間の効率も高めた方が良いと考え、西新宿に決めました。

小黒:社員の皆さんの新しいオフィスに対する反応は如何ですか?

吉原オフィスは綺麗になり、また、1フロアになったことで社内のコミュニケーションも活発になりました。ただ、ランチ事情は、以前のオフィスの方が良かったという声も…笑

小黒:御社の社長について教えてください。佐藤社長は吉原さんから見て、どのようなご印象の方ですか?

吉原佐藤は、一言で言うならば、チャンスを与えるタイプの社長だと思います。目標も高く厳しい面もありますが、多くの人に成長の機会を与え、たとえ失敗しても本人が望めば、再チャレンジをさせてくれます。

小黒:それは職種に関係なく、社員の方全員に対してそういうお考えなのですか?

吉原はい、その通りです。
まだ会社自体は発展途上ですし、社員が成長しないと会社が成長しないという思いが佐藤の中にはあるのだと思います。

そのメッセージは私にも強く伝わってきますし、そんな思いに皆が応え、会社が成長できればと思っています。

社内

小黒:御社の経営陣、幹部陣は他社に比べると若い方が多いという印象ですね。

吉原そうですね。経営層は平均で40代前半ですし、新技術推進及びプロジェクト技術支援等を行う部署の責任者は35歳ですので、全体的に若いと思います。当社は年功序列ではありませんので、若い方でも結果を出せば、チャンスを手にすることが出来る環境だと思います。

小黒:社員の方々の平均年齢や男女比はどのくらいなのでしょうか?

吉原平均年齢は33歳です。男女比に関しては約8:2です。

小黒:女性も多くいらっしゃいますね。

吉原20%の比率が多いかと言われると微妙ですが、当社アーキテクトには、日本Androidの会などに積極的に参加し、よくメディアに出ている女性エンジニアもいます。

また、現在、産休中のエンジニアが2名いますが、本人が職場復帰を望めば、会社としてできる限り支援をしています。まだ、制度を含めて改善の余地が多くありますが、もっと女性エンジニアが活躍できる会社にしていきたいです。

吉原 和彦 氏

小黒:パーソナルなご質問をさせてください。吉原さん個人としての将来の夢をぜひ教えてください。

吉原家族で海外に移住するか、海外と日本を行き来するような生活をしたいと考えています。異なる色々な文化に触れながら、家族や私自身が、成長/進化していく過程を楽しみながら生活が出来たらいいなと思っています。

小黒:いいですね。ちなみに海外というのは、どの辺りの国が良いというイメージはありますか?

吉原気候の良い国というイメージは持っています。実は、毎年1週間程度休暇をいただき、リサーチを兼ね海外旅行をしています。まだ、行っていない国もありますので、ゆっくり決めたいと思います。

小黒:取締役が自らお休みを取って海外に行かれるというのは、現場の社員の方々もお休みを取りやすくなって良いですね。

吉原そうですね。社員の皆もそう思ってくれていると嬉しいです。
私は、休む時はしっかり休むというオンとオフの切替はとても重要だと考えています。自分自身がある期間いなくても、仕事に影響がない状況をつくる意識がとても大切です。

小黒:今後御社にジョインして欲しい人物像に関して、どの様にお考えですか?

吉原当社の成長の原動力は新しいことに積極的にチャレンジする風土と社員が自主的に学ぶ文化です。勉強会等、大変積極的で、社員の有志で勉強会を開催したりすることが非常に多い環境です。ですから、自分を高めたい、そういう環境の中で一緒に仕事をしたい、という方々と一緒に働きたいです。

小黒:それでは最後に、その方々に対して、一言メッセージをお願いします。

吉原この業界の技術革新が早くなっています。
常に成長し続けようという意識を持っていないと、変化についていけません。

積極的に外部に目を向け、今の自分が世の中でどの位置にいるのかということを意識し、自分自身を高めていく、そして、プロデュースすることが大事です。

吉原 和彦 氏

小黒:本日はお忙しい中、ありがとうございました。

吉原こちらこそ、ありがとうございました。